メンタルヘルスケア

4つのケアについて

4つのケアの円環イメージ
4つのケアとは、
  • セルフケア
  • ラインケア
  • スタッフケア
  • 外部支援ケア
の3種類の方法を駆使するメンタルケアの形です。
SPISとは、その性質上4つのケアととても深い関係が有ります。

4つのケアについて

関係性と身体性について

4つのケアとは、平成14年に平成11~13年までの間に精神障害の労災認定件数が増加した事に伴って、 「重労働による健康障害防止」を目的とした総合通達として長時間労働の実体がある企業に対する監督指導として設定されました。

  • 利用者が「ストレスチェック」等を使って自分自身で行う、【セルフケア】
  • 会社の管理監督者が利用者と行う【ラインケア】
  • 産業医等の事業所内の専門家が行う【スタッフケア】
  • 社外の専門機関(臨床心理士等)による、【外部資源ケア】

この4種類をもって、日々の仕事の中で直接、従業員をケアする事で従業員のメンタル的な悩みを解決する事が出来ると考えられています。
しかし、この4つをそれぞれ有機的に重ね合わせる事が大変難しく、大きな課題となっていました。

4つのケアとSPISの連携について

SPISとの連携

SPISは、その仕組みが最初から4つのケアの考えを組み込んだかのような設計になっていて、とても相性が良いのです。(臨床心理士・宇田亮一氏より)

上記で4種類のケアを有機的に重ね合わせる事が難しいと書きましたが、SPISと組み合わせる事でそれぞれのケアの連携がとてもスムーズに実現し、行えるようになるのです。

厚生労働省発表「労働者の心の健康の保持促進のための指針について」は、 こちらをご覧ください

臨床心理士 宇田亮一氏については、こちらをご覧ください

出典:平成27年度 公益財団法人JKA 補助事業 RING!RING!プロジェクト 「簡単操作のWebシステムを利用した『精神障害者の継続雇用支援』」

SPIS3つのポイント

01. 精神面の状態を簡単に入力できます

生活面・社会面・仕事面で評価項目を設けて、4段階で良い、悪いを入力していきます。

02. グラフ化によって状態が「見える化」できます

入力した日報のデータは、職場の上長やキーパーソンとなる人がチェックします。
データはグラフで表示されるので、その上下を見てご本人に声がけをしたり、一緒に話し合いをします。

03. 支援機関との連携に役立ちます

PSW(精神保健福祉士)などの支援の専門家や医師と連携して支援にあたる場合に、専門家に日報データを見てもらうことでご本人の状態の説明がスムーズに伝わります。そうすることで、適切な支援を得やすくします。

評価項目について

SPISでは、オリジナルの評価項目を作ることができます。
また、下記の項目があらかじめ用意されていますので、そこから選ぶこともできます。

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 
障害者職業総合センター(NIVR)
「就労支援のためのチェックリスト活用の手引き」
NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク(JSN)
評価項目リスト

また、その人に合った評価項目を作り、選ぶことができます。更に、状態の変化に合わせて、評価項目は変更することができます。

項目例(例以外にも自由に追加が可能です)

生活面
気分や健康状態が気になる
疲れを感じたことは
頭が重いように感じたことは
火照りや寒さを感じたことは
朝起きてすっきりしないことは
夜中に目を覚ますことは
ストレス度合い
社会面
他人と会話を行えたか
仕事をする際に何をどうすればいいか決められたか
不安を感じたときに処理できたか
自分の感情や気持ちを素直に表現できたか
ミスや作業時の報告ができたか
仕事の目標を立てて行えたか
作業面
作業は集中して取り組めた
ミスがないか確認できた
仕事の流れを意識して作業に取り組めた
仕事に意欲的に取り組めた
安全に仕事をすることができた
必要に応じて他人の仕事を助けた
自分の仕事を手伝ってもらった